迫り来る恐怖

注:実際のプレイを参考に3時間くらいで打ったブツ。
注2:まだ3主の性格が私の中で確定してないのでアレな感じ。
注3:平行して、同じような一人称の逆行六ルク小ネタ打ってたので何処となく変かもしれない。
注4:九龍プレイ日記の某トレハンとは別人。

*   *

みなさんコンニチワー。

成り行きでSEESのリーダーなんて大役をこなす事になった日早龍哉(ひさきたつや)です。そのせいで順平っちに敵視されてしまったらしく、転校直後とは打って変わっての刺々しい態度に俺の心は微妙にブロークンハート。現在の心の癒しはロウグロウを継承させたシーサー。でもエリザベスさんの依頼に「ミックスレイド・おうさまとおいら発動」が追加されてたので近々ジャアクフロストに取って代わられる予定であります。アイツは良いでありますコワカワイイであります。即死魔法効かないし(でもハマ系には弱い)、火に耐性のある雪だるまなんだゼー、であります。

……つか、なんでアイギス口調なんだ俺。
まぁ、アレには伝染性がある気がしてならないけどな。「なるほどなー」とか私生活で思いっきり呟いてたのに気付いた時は手遅れだったよ。

ちなみに最初に言い忘れてたが、俺は某学園ジュブナイルのプレイ日記のトレハンとは別人なのであしからず。

あ、そういや『真夏の夜の夢』発動の為だけに呼んだオベロンがペルソナスペースを圧迫してるから早いところペルソナ合成しないとなー。コミュ用に残しとくにしても『雷神演舞』用に呼び出したタケミカズチが同じアルカナな上にレベル高いから残しとく意味無いしさ。

それはともかく。現在、俺たちがいるのはタルタロスのエントランスに突如として現れた無駄にでかい扉――以前に風花がサーチしたところ、モナドという階層らしい――の中。

目の前では絶望的なレベル差にめげる事無く、懸命にキングキャッスル×3(その内2体はダウン中)と戦闘中の順平っちとゆかり、それから真田先輩(皆レベルは40代。そのせいか面白いように攻撃が当たってない。ちなみに参考までに言うと俺のレベルは95)。俺はそれを眺めながら、時おり危なくなったメンバーにディアラマをかける、そんな今日この頃――

………………ごめんなさい嘘です。
てか、さすがに俺もそこまで鬼畜じゃないです。単に攻撃ミスってスリップしたものの、俺のターンが回ってこないので戦闘眺めるしかできないだけです。せっかく出来た友人や先輩を無くすようなもったいないマネはしませんよ俺は。

……あー、そんな宣言した直後に何だが。
真田先輩あんたの頭に学習能力はあるのか? ジオンガを発動しようとしてるようだが、さっきの戦闘でキングキャッスルにマハジオぶちかまして吸収されてたのもう忘れたのかよ! しかもダメージ(というか回復量)一桁だし!!

って、順平っち! お前なんでわざわざダウン中のキャッスルさんに特攻かましてるんだよ!? 特攻するならダウンしてない方に行けよっ、だからお前リーダーにしてもらえないんだっての!!

∑ゆかりぃーーッ、お前も俺がせっかくダウンさせたキャッスルさんまで巻き込むマハガルかますなよぉぉっ!! お前ガルーラ使えるだろっ!?

……うぅっ、いっつもアナライズ完了前に総攻撃でボコってたのと作戦変更を面倒臭がってたツケがここに。けどアナライズ完了するの待ってたら確実に俺以外は戦闘不能ってのが確実なのがツライところ。え? な、なにも美鶴センパイのアナライズが遅すぎるとかそんな事は言いませんからっ、言いませんから処刑はカンベンしてくださいマジでッ!!

………………。

…………。

……。

……えー、コホン。気を取り直して。

ちなみに現在「作戦・ダウンさせろ」は未所持。なもんだから俺が攻撃失敗すると即座に俺以外のメンバーが瀕死になる。……地返しの玉がいくらあっても足りやしない。反魂香よりは手に入りやすいし安いつっても限度ってもんがあるんだぞゴラァァっ。リカームすりゃ良いじゃんなんて意見が聞こえるけど、生憎と俺はリカーム系使えるヤツはつけてない。ディア系ならディアからメディアラハンまでバッチリ揃ってるんだが(←意味の無い品揃え)。回復役のゆかりなんて普段「回復は私に任せてね」なんて言っときながら、回復と補助に徹してくれって言っても魔法攻撃ばっかりするもんだから肝心な時にSP残ってないしな! ……なぁ、お前ホントは俺の事嫌いだろう?

――とまぁ、つらつらと現状を述べてきた訳だけれども、いま俺たちは未曾有の危機を迎えている。ニュクスアバターなんて目じゃない。ヤツなんかよりも恐ろしい敵は確かに存在するのだ。宇宙の力だってアレに対しては無力だ。

……あ、なんか綾時のすすり泣きが聞こえてきた気がする。けどどうでもいい。だって泣きたいのは俺のほうだ。

だってこのモナドに潜り始めて早3時間。
その可能性に気付いた時は、最初こそ「なんだかシャドウの動きがカクカクとぎこちなくなってきたなぁ」なんて気楽な感想を抱いていた。そりゃあ気楽なものだったのだ。本格的にヤバそうになったら転送装置探せばいいし、なんて思っていたから。

――ところがどっこい。二階層目以降、どの階層もすみずみまで探せども転送装置が見当たらない。そうなってやっと俺は顔を青ざめさせたのだ。今日は5月26日。風花のエスケープロードなんていう便利なスキルは無い。つーか、まだ知り合ってもいない。
そしてますます動きがぎこちなくなってきているシャドウたち。追い討ちをかけるかのように尽きる地返しの玉のストック。今の俺にできる事は、アレを招きやすい洗礼の砲座――だってあいつらをまとめてダウンさせた時、他のとは比べ物にならないくらい視界がちらつくんだ――が出てこない事を祈るのみ。

…………あぁ、俺って無力だ。